ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

祖母も聖書の勉強はじめる (きっかけは?)

自分で考えて選択できない人が

シンプルな教えにハマる。

 

母が聖書を勉強しだして、書籍などを祖母に渡したことがきっかけで

祖母もなんとなくエホバの証人の王国会館に通いはじめた。

祖母は大正生まれ。大日本帝国の「神の国」と言ってきた世代。

祖母も類にもれず、知り合いの誘いで創価学会に入っていたそうだ。

祖父は堅物なので宗教には全く興味がなく、祖母だけが創価学会員だった。

でも勤勉な信者というわけでもなく、誘われたから。という程度だったと聞いている。

祖母が50歳頃に、長年住んでいた場所が、地域開発のために転居を余儀なくされ

慣れ親しんだ街から別の市へ引っ越すことになった。

新しい街では知り合いもなく、引っ越しを機に創価学会からも遠のき、祖父母2人だけの静かな老後生活を送っていた。

それから10年。

10年経っても知り合いや友達もいない生活に寂しさを感じていたと思う。

祖父と祖母は18歳も年の差がある夫婦だった。

当時、祖父は明治生まれ78歳。祖母が大正生まれの60歳だった。

祖父よりこれから先がある祖母にとってはその土地で知り合いを作る必要があったのだろう。

祖父は宗教には全く興味を示さなかった。

祖母だけが勉強をはじめた。

きっかけとしては

・崇拝対象を求める世代だったこと

・近所に知り合いや友達がおらず、人が恋しかったから

・なんらかのコミュニティに属している安心感

・多額の献金を要求されない

・幼少期に丁稚奉公に出され、学校に通えなかった時期があったので

 勉強に興味があった

 

多額の献金を要求されない良心的な宗教(に見えた)好感を抱いた理由だったに違いない。

祖母はお金に執着心があった。とにかくお金が一番大事な人だった。

それは幼少期に丁稚奉公に出された経験からだ。

曾祖父が働かない人だったのと、借金苦のため、4人兄弟のうち祖母だけが丁稚奉公に出されたのである。

長男は大事にする時代、妹ふたりは優秀なため(のちに2人とも教師となる)

勉強も家事も優秀でなかった祖母だけが丁稚奉公に出されたそうだ。

給料日になると曾祖父が来て、給料を持って帰ることがあったそうだ。

祖母は両親と離れて育ったため、両親の愛を欲しい時分に充分な愛を受けずに育ったため、信じれるものはお金だけだった。

祖母に限らず、愛を知らない人はお金を愛する傾向がある。

 

エホバの証人は寄付を強請しない。

当時は書籍や冊子の値段がはっきり決められていて、勉強に使う出版物を買う程度。

常識範囲内の価格設定だった。

寄付金は心づけなので無理強いはしない。そういう点が一番気に入ったのだと思う。

エホバの証人は多額の献金がない=これこそが真の宗教だと錯覚してしまうのだと思う。

多額の献金を要求する他の宗教と比べると、比較的いい宗教に見えるのではないか?

献金で生活破綻するようなことはないのだから。

献金はなくても心を奪われるし、家庭が崩壊した元信者は多いので注意が必要です)

当時は集会中に寄付箱が右から左へ、後ろから前へ、手から手へと渡していき、心づけを入れるシステムだったが、1980年後半頃からは手回しがなくなり、

寄付金の箱の位置が固定され、寄付金が強制されることがなくなった。

(注意;会衆によっては様々だと思うが、私が行っていた王国会館はそうだった)

同時に書籍、冊子も完全にプライスレスになり、寄付金の形になった。

運営にかかわる電気代や水道代、賃貸料の一部として心づけ寄付するような雰囲気だった。集会で使用する冊子や書籍代を寄付箱に納める程度だ。

…つづく

 

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