ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

オンリーワンよりナンバーワンを求める親

・・・前回のつづき

集会後の恒例の行事、講演をした長老のもとに行き、お礼を述べる。

それがこの宗教組織の慣習で

お礼の列に家族と一緒に並んでいたが

この日、母は非常識な行動に出た。

 

私たち家族の番になって、長老にお礼を述べた。

そのあとすぐ母は

「ちょっと…この子の学校の成績が悪くて、困ってるんです。他の兄弟姉妹の子たちは同じように集会も行き、伝道活動してるのに、この子は何をさせてもダメで、どうしたらいいでしょうか」

 

はぁ??

これにはさすがの私も頭にきた。

これは反則でしょ?

勉強のことは関係ないでしょ?

なんでそんな個人的なことをここでするかな?

プライバシーに関することを私の許可なしに!

普通は…こんな話を赤の他人にしないよ。

こんなこと言うのお母さんだけだよ。

長老は学校の担任でも

父親でもないんだよ

長老は家庭があるし

私たちの父親でも

父親代わりをする責任者なんてないし

ただの長老だよ。

長老が祈祷でもしてくれると思った?

 

ここは「今日の講演も大変励まされました」

と社交辞令の挨拶して、次の人に譲る、

そういう場なのに全く空気を読まずにず暴走する。

長老も困ってる。

そりゃそうだ。

長老がなんと答えたのかあまり覚えてないが

勉強のことはさておき、

心やさしいこと、日頃頑張っていることをフォローしてくれたような気がする。

ムカムカしたまま、母親が他の姉妹と井戸端会議が終わるのを待って、帰りの車の中で抗議した。

このままこの暴走を、許してはいけない。

親に従順を”盾”に口答えさせない、

言いたい放題を許してはいけない。

許してしまったら図に乗って段々とエスカレートしていくだけだ。

我慢の限界だ。

 

私「なんであんなこと言うのよ!聖書と関係のないし

私の個人的な事情を言うのはルール違反でしょ。

テストの日でも集会、伝道活動行ってたら無理に決まってる」

 

母「○○姉妹は伝道活動もしっかりやってるけど

成績優秀、○○兄弟は割当を立派にこなして

学校でも一番なのに…それなのにあんたは…!!

お母さん恥ずかしいわ」

母「成績優秀な子が伝道してこそ、話し聞いてもらえる。勉強できない子の話しなんて誰も耳を貸してもらえないよ」

母「お姉ちゃんなんだから弟の見本となるように

お母さんを助け、喜ばせ、勉強も家事も伝道活動も全部できないと意味ないの。それをわからんの?」

 

人と比べては私を貶す。

誰かと比べてこきおろす

お姉ちゃんなのに…とそしる

常に誰かと比較しては口汚く私を罵る

産んだ子がハズレだと嘆く。

 

親という盾があればなんでも許されると思っている、非常識な母。

親に従順を盾に、コントロールしようとする母。

私の心を踏みにじり土足でズカズカ入ってこられる不快な行動。

 

実際、家にも学校に居場所がなくて

室内シューズが盗まれて

(代わりに体育館シューズを履き続けて)

人の視線が足元に来ないように

指摘されないように神経を使ってて

どうやってうまく隠せるか、

次の授業は移動だから、いかにバレないように

移動するか、そんなことしか考えてなかった。

それに第二のいじめが勃発したらどうしようかと

見えない未来に不安だった。

次に何が盗まれるんだろうか?

また嫌がらせされたらどうしよう。

陰湿な意地悪から本格的なイジメになったらどうしよう。

そのことで頭がいっぱいだった私は

誰にも相談できず、存在を消すことでしか自分を守れなかった。

その頃は授業も上の空で、成績が下がり始めた時だった。

 

冷静に考えれば、この父とこの母のもとで生まれたらIQ高い子が生まれるわけがない。

遺伝子レベルの話し。

つまり子どもを蔑んでるけど「鏡の法則

自分のことを罵っているのと一緒。

自分のことが大嫌いだったんだらうな、母は。

人と比べては不幸だと思ってたんだろうなぁ。

片親だし、父親の分も背負ってしまって

おかしくなってしまったんだと今なら思う。

それなら何やっても何を言っても許されるかというのは別の話し。

 

最初に家庭が平和になり

子どもが親の言うことを聞き

勉強熱心になるという佐久間姉妹(仮名・母の司会者)の謳い文句を盲信したのは母。

ただ祈って、集会に行って伝道活動さえしていれば幸せを手に入れて

永遠の命が手に入るなんておとぎ話の世界。

ただのメルヘンおばさん。

現実に目を逸らしても問題なんて解決しないよ

 

おかしな話だ。

当時のエホバの証人

進学をしないで通信制の学校や進学せずに

伝道活動に専念する人が多く

一般企業への就職も良しとされない風習があって

あまりにも伝道活動が優先され過ぎていた。

王国が来るなら成績のこと、気にしなくてもいいはず。

あらゆるところで考え方にズレと矛盾が生じる。

そのことで2世たちの生き方が

親の一存で左右され

極端に歪み、狭められていたように思う。

 

 

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