ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

年長女子の典型的な特徴、まさに…

生まれたばかりの年子の弟(赤ん坊)の世話で手いっぱいで余裕がない母親もまた若いうちに結婚したため、まだまだ未熟な部分も多いひとりの人間。

姉という立場上、自分の子どもらしさを封印し、お手伝いや弟の面倒をみることで、母親の期待に応えることで愛されようとしてた。

ありのままの自分では愛されないという自己否定、満たされなかった幼心、依存心はくすぶり続け、頑張れど振り向いてもらえないわだかまり

そんな姉から見ると弟は何もしないではかわいがられているように見える。

お手伝いをするわけでもなく

顔色をうかがって行動するでもなく

我慢するわけでもなく

天真爛漫な姿に幼心ながら羨ましく思ったり。

 

「お姉ちゃんなんだから」

「お姉ちゃんでしょ」

「もうお姉ちゃんなのに」

我慢を強いられると、生まれた順番がただ単に先だっただけで、たった1年でこんなに扱いが変わるなら、自分が選べるなら、絶対下がいいと何度思ったことか。

 

それがやがて人間形成するうえで、真面目すぎて、頑張りすぎて、弱音を吐けない、甘え下手で、自分の気持ちがわからない、本心をうまく表現できない性格になっていくのです。

 

つづく