ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

家庭内暴力の記憶は今も鮮明に覚えています

父がよそに癒しを求めるのに時間はかからなかった。 職場の部下といい仲になり、だんだんと帰って来るのが遅くなっていった。 はじめは終電で帰って来ていた。 顔をあわせれば深夜からでも喧嘩がはじまる。 喧嘩は神経を擦り減らす。 夫婦仲は日に日に悪化し…

許せない母、気持ちが離れていく父。

母が聖書を学び始めたのが、「エホバの証人」というカルト宗教で 研究生という位置づけだった。 母が気に入った言葉あるいは教義というのが ①ハルマゲドンが来て、生きのび楽園に行くこと。 ②聖書を学ぶと幸せな家庭を築けると言われたこと ③配偶者がいるの…

楽園に行くか、滅びるか

ある日、学校から帰ると またそのおばさんが来ていて、机の上になにかの本を開いていて 母と勉強の最中だった。 そのおばさんは佐津間(仮名)と言った。 佐津間姉妹と呼ぶのが正式の呼び方と言った。 姉妹というのは、バプテスマという洗礼を受けて正式に神…

時代は世紀末ブーム、カルトに踏み込んだ母

父の転勤で中国地方にいたが、9歳の春、3月末に関西に戻ってきた。 引っ越しの片づけもあって、母がしばらく専業主婦で家にいた。 そんなある日、学校から帰ってくると珍しく知らないおばさんが家にいた。 また別の日も、また別の日も学校から帰ってくるとそ…

不倫相手が産んだ子につけた名前に驚愕

…つづき そうこうしているうちに、月日が流れたある日のこと。 父親の転勤解除され本社に戻ることが決まった。確か冬だったと思う。 母が近所のスーパーに行った時、また、たかし君のお母さんに偶然に会った。 その時にはすでに出産を済ませたらしく、 無事…

W不倫の末に

どのくらい月日が経ったのかわからないが、また事件が起きた。 たかし君のお母さんが妊娠したのだ。 母がスーパーで買い物をしていると、たかし君のお母さんにバッタリ会ったという。 偶然を装って待ち伏せしていたのかは不明だが、女の感では待ち伏せではな…