ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

2023-01-01から1年間の記事一覧

★ノンフィクション手記のきっかけはミッドナイトクライシス

私がこのブログをはじめたきっかけは 2021年立秋に突如襲ったミッドナイトクライシスという鬱から。 ※ミッドナイトクライシス・・・中年期特有心理的危機 Midlife crisis(ミッドライフ・クライシス) Middle age crisis(ミドルエイジ・クライシス) 中年期…

宗教活動から抜けても、自由は程遠く…

高校の学費を稼ぐために、夏・冬の長期休暇は朝から夜まで働きつくした。 母がJWに入ってからというもの、なにか買ってもらったという記憶がない。 元々、ケチなので買ってくれなかったが、服も2世の子のお古。学生服、かばんもお古。 靴はもらえないので、…

2世が宗教から、毒親から抜け出すアドバイス

宗派を問わず、現役宗教2世で 今置かれている環境に疑問を持ち、 宗教から離れたい、親から離れたいと思うなら、 ”まわり道した”先輩である私からのアドバイス。 うまく境界線を引けない親の代わりにこちらが大人になって境界線を引いてさしあげる。 もし学…

【番外編】神の子はつぶやくを見て

前回のつづき… ではなく 今日は横道それて、先週放送された NHKスペシャル ”神の子はつぶやく” を見ての感想を。 過去ずっと宗教問題についてメディアが報じることについてかなり消極的だった。 今でこそ2世の人が声をあげてSNSで配信したり、本となってい…

普通の家庭に憧れた高校時代

…前回のつづき 火曜日の集会の日は母が出かけた頃を見計らって19時半過ぎに家に帰れば集会に連行されなくて済む。 木曜日は19時過ぎ、日曜日は犬の散歩に出かけ姿をくらます。 あらゆる方法で集会に行かないよう考えた。 今まではムチで脅して言うことを聞か…

不活発…取り調べ? これが審理委員会なのか?

・・・前回からのつづき 長老と司会者の姉妹との面談があるから この日はあけておくようにと母親に言われた。 なんのことなのかわかない。 とはいえ、大体なんの件で呼び出されたのか薄々わかっていた。 奉仕報告書をオールゼロで提出したから、その件だなと…

人生初のバイト、そして初給料それは県下一の…

中学の校区だと母親から逃げたところですぐに行き先の目処がたってしまい友達にも迷惑をかけてしまうが、高校は校区が広い。簡単には探し出せない。 集会に行かなかったからといって、理不尽な理由からムチで叩かれた時にはすぐに家から出て、逃げられる場所…

波乱の末・・・進路決定

三者面談の回数はクラスでぶっちぎりで一番多かったと思う。 なかなか進路の方向性が定まらなかった。 母親がすすめる道は極端すぎる。 病院で働きながら看護師の道に行く。 三者面談では一方的に母親がしゃべり一体誰の進路なんだ?と思うくらい独壇場。 担…

中3 、進路問題

時は流れ、中3 JWの世界では当時、進学が容易には認められず また一般企業への就職も良しとされない風潮があり 終わりの日が近いのだからと"伝道活動"が優先され過ぎて2世たちの生き方が極端に狭められていると感じていた。 私は早くこの不自由な鳥籠のよう…

4人の例

私がこの組織から離れようと思ったのは中1。 お小遣いというものをもらったことがないから、家出の資金がない。 義務教育を卒業して経済力をつけるまで我慢。 脱退まで早くて2年。 2年というのは子どもにとってはとてつもなく長い。 大人になってからの2…

バプテスマ(洗礼)の打診

義務教育が終わり、自分で稼いで自由になれるお金が手に入ったら、この生活から逃げようと決めた日から、気持ちが前向きになれると不思議と物事が好転していく。 隠された下履きシューズが見つかったり、お弁当の時間、一緒に食べようと誘ってもらったり。 …

「排斤」の取り扱いのあやふやさについて

よく聞くセリフ、 「エホバの証人の人は間違いなく良い人たちです」 「私個人の考えや感じ方にもバイアスがかかっているかもしれない点をご承知おき願います」と、やんわり波風を立てない、曖昧な言い方ができるのは 自分ごとになってないから言えるきれいご…

生教育と性教育

「性教育」とは「生教育」 生きる教育と書いて 心と体を守る教育のこと 自分の身体を守ることは 自分を大切にすること まだ幼い子供だからと言ってこの問題を 先延ばしにするのは 危険な世の中だ 情報弱者な幼い子供を狙った性犯罪が 世の中にはゴロゴロと蔓…

「自分の頭で考え抜く」 離れなければ!

どうすればこの生活から抜け出せるか… 考えなきゃいけない。 中1の時に授業中にふと 母からとJWから抜け出す計画がひらめいた。 この生活から離れなければこの先、本当に自分がダメになってしまうとはっきりわかった。 私の中で失われていた"自我がようやく…

悩める人に贈る”魔法の言葉”

人が離れていく時こそ、人生の転換期 魂のステージが変わる時だと思っている。 生きていれば人間関係に悩む。 仲良くしていた友達からいつのまにか距離を置かれるようになったり、離れていったり 信用していた友達にとんでもない裏切られ方をされたり 固い絆…

「自分の頭で考え抜く」が発動した日

理不尽なことが多すぎて、生きててもくだらない 全て失って生きている意味がわからないところまで行って気づいた。 堕ちるところまで落ちた私は 今度は這い上がるしかなかった。 自分のアイデンティティとは何ぞや? 授業中、ふと空想にふけていた。 家に居…

ストレスは肌に現れる。ストレスは体に出る。

化粧品部員や美容師さんに「キメ細かい肌ですね」と褒められるが、 子どもの頃は、原因不明の皮膚病に悩まされた。 病院に行くと原因不明の皮膚疾患は「アトピー」と診断された。 手荒れがひどく、アカギレ、切り傷で手が腫れあがり、傷口から汁が出て、その…

オンリーワンよりナンバーワンを求める親

・・・前回のつづき 集会後の恒例の行事、講演をした長老のもとに行き、お礼を述べる。 それがこの宗教組織の慣習で お礼の列に家族と一緒に並んでいたが この日、母は非常識な行動に出た。 私たち家族の番になって、長老にお礼を述べた。 そのあとすぐ母は …

ぬいぐるみは偶像崇拝…?

JWの母は女王様のように振る舞いをし、絶対的な権力を持っていた。 気分のアップダウンが激しい激情型で さっきまで機嫌がいいと思っていたら 突然ヒステリックに激昂することがよくあった。 いつそのスイッチが押されるかわからない。 その日も突然、八つ当…

陰湿ないじめ…? 

家は学校の近くで、多くの生徒が通学路として使う通学路上にあった。 家が火曜日の夜の集会場所だったので 火曜日の夜になると老若男女問わず 吸い込まれるように人が家に入っていく風景は 誰の目から見ても異様に映り、噂になっていた。 PM7:30〜8:30の集ま…

家にも学校にも…どこにも居場所がなくなった 

隠していた漫画がバレてしまった。 「今月の伝道時間は?」 その月に限って、校区内に集中したこと、雨が降っていたこともあって 平日夕方の伝道時間が少なかった。 校区内は同級生や同校生のお宅があるから、できるだけ避けたい。 校区外の地域訪問優先で時…

できないことだらけの青春時代(禁止事項:漫画編)

学校では友達同士で漫画の貸し借りが流行っていた。 皆が口々に面白いと絶賛好評の漫画を読みたくなり友達から漫画を借りた。 私には貸せる漫画がなく申し訳ない気持ちだったが、好きな物(漫画など)を買ってくれる親、 理解のある親がいる同級生が羨ましかっ…

できないことだらけの暗い青春時代 (黒歴史)

中学に入学も私はピカピカの一年生ではなかった。 エホバの証人の家の子が使っていたおさがりの制服とカバンで入学した。 カバンは私で3代目だった。 当時はバブル時代だったので周りが裕福の中、みそぼらしさが目立った。 周りはピカピカのカバンの中、 ひ…

友達もびっくり。。。奇妙な家

中学時代は友達との付き合いが楽しくなるはずの年頃で小学生と違ってお金のかかる年頃。 遊園地、映画館、ボーリング、ショッピング どれも楽しそうだし行きたいけどお金がない。 親に許しをもらいお小遣いをもらわなければ、 行けない。 この壁がとにかく高…

親戚中が信者というレアケース

佐久間姉妹が育てあげた母も姉妹になり、 たけみちゃん(たけみちゃんも姉妹)が中学卒業のタイミングで たけみちゃん家族は正規開拓者として、隣県の田舎に引っ越していった。 通信制の学校に進学し、より多くの時間を伝道活動に打ちこむためと言っていた。…

バプテスマ…都市伝説

私が小5の時だったと記憶している。 母がバプテスマを受けることになった。 バプテスマといって、信者になるという決意を公の場で示す儀式。 信仰を持って私はこれからエホバの証人になりますという宣言をする。 宣言の証として、真礼の儀式が「大会」と呼…

研究者、伝道者

私の生活の中で、たけみちゃんと聖書研究する時間も たけみちゃんや母に伝道に連れていかれることも 生活の一部になった。 小難しい言い回しの書籍研究は苦痛の時間でしかなかったが じっとしていないとムチで叩かれるので 「はい聞いてますとも!とてもいい…

巡回監督という職業?

当時、その宗教の集会は、火曜日夜、木曜日夜、日曜日午前または午後と 週3回行われていました。 ある日から急に、火曜日の夜の集会所の会場が、我が家になった。 ノストラダムスの大予言で世の中が震撼していた時期で 終わりの日が近いと信者が増えた時期…

脳科学的にムチ(虐待)は「脳が傷つき、脳が萎縮する」一生モノの傷

…前回のつづき ムチの回数が、1,2回程度だとお尻「的」に的中するが 30発、50発、尋常ではない回数になると リズムを崩し、的はずれし、「太もも裏」にもあざができる。 ブルマになるとまるみえ。 赤黒くなって 青紫になって それが酷くなると黄疸になる。 …

カルト宗教のムチの実態

…つづき 母に「愛のムチ」という大義名分ができ、強力な武器を持つことができた。 母親にとっては都合のいい教義だったと思う。 ストレスを発散できる場だったから。 それに加え、子どもが怯え、自分の思い通りになることの快感を覚えた。 征服欲が満たされ…