ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

ぬいぐるみは偶像崇拝…?

JWの母は女王様のように振る舞いをし、絶対的な権力を持っていた。

気分のアップダウンが激しい激情型で

さっきまで機嫌がいいと思っていたら

突然ヒステリックに激昂することがよくあった。

いつそのスイッチが押されるかわからない。

その日も突然、八つ当たりをしてきて

大切にしているものを壊され、すごく悔しかった。

 

父と母が離婚する前に

ふたりは顔を合わせば激しい喧嘩をしていた。

皿が割れる音、

叫び声、

怒声、

罵り合う声、

寝静まった真夜中夜は激しい夫婦喧嘩がよく響く。

近所迷惑で恥ずかしかった。

 

親が大喧嘩をしている時、

私は恐怖で怯えながら

死に神様にお願いをした。

二人を止めてください。

どうか二人が仲良くなりますように。

その願いは一度も届いたことがない。

 

静かになったらなったで心配になる

まさか…事件になるようなことしないよね?

大丈夫だよね?

見に行った方がいいのかな?

しばらくするとまた激しい大喧嘩が再発。

 

泣きながらぬいぐるみを抱いて

こころを落ち着かせていた。

そのぬいぐるみには魂はないけど

辛い時、感情を吐き出せて

寄り添ってくれる唯一の存在だった。

孤独な時、辛い時、何度となくぬいぐるみを涙で濡らしたことか。

学校でも家でも居場所がなく

辛い夜はぬいぐるみを抱きしめて

涙でぐちょぐちょにさせた。

ボロボロになっても私には宝物だった。

 

ある日、突然母にスイッチがついた。

ベットに置いていたぬいぐるを見るなり

急に雷が落ちた。

 

「薄汚れたぬいぐるみをいつまで持ってるの。こんなのがあるから!」

私が大事にしていたぬいぐるみを

「サタン」呼ばわりし、"偶像崇拝"とこじつけ

金切り声を出しながら

「サタンを喜ばせて!あんただけは…なんでそうやってお母さんを苦しめるの?」

まるでサタンを追い出すかのように、庭に投げ捨て私が見ている目の前で燃やされた。

 

唯一私が大切にしている私物でさえもサタン呼ばわりした。

母にとっては私の存在そのものがサタンに映り、することなすこと全てがサタン扱いした。


積もり積もった母親に対する恨みつらみは抑えきれなくなって、私の中で徐々に拡大していった。

 

娘の行動はすべて母親の許可が必要であるかのような振る舞い。

恐怖心で征服しようとしたり

反発・反抗が出来ないように躾を通り越した

暴力(ムチ)でいうことを聞かせようとした。

母は「私が喜ぶ方法で、私を満足させて」そういう人だ。

ありのままの姿を受け入れられない。

いつも人が変わることしか望んでいない。

自分が変わろうとしたことはなかった。

娘の人生、乗っ取りマザーの異常な行動はどんどんエスカレートしていった。 

 

私はその頃から心の中でひそかに

チャッカマン、

瞬間湯沸かし器と思うようにした。

この状況を笑いの要素を付け加えないとやってられない状況だった。

 

母は自分で自分をコントロールできなくなって

ただのわがままな中年になっていた。

 

世間の親は、思うようにいかない子育ての中でも

我慢を重ね、成長していくのが世の中の親の姿かなと思う。

その我慢の工程が育たなかったのが、私の母親であり、JWあるあるだ。

 

感情を垂れ流すことに歯止めが効かなくなっていった母は、ある日長老を巻き込んだ。

 

長老が集会で講演をする。(毎回)

集会が終わると、講演をした長老ののもとには

大勢の信者たちが講演のお礼を述べるための長い行列ができる。

まるでアイドルを崇めるファンのように

わらわらと集まり

「今日の講演も大変励まされました」と

杓子定規のお礼をただ述べるだけの長い列。

集会後の恒例の行事のようなものだ。

そこでも母は、非常識な行動にでた。

 

...つづく

 

 

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