ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

わが家の最初の大事件 1

わが家の最初の大事件について触れる前に簡単に父と母の性格について紹介をしておこうと思う。

父は外面がよく、人付き合いが得意。

自分に正直に、自由に生きてる。

陽気で楽しい人、ラクな方に流される傾向あり。

都合が悪くなると逃げ足がはやいので、嫌なことや面倒なことを避ける予知能力あり。

すべては容量の良さで綱渡りし、容量がよく、嫌なことからはうまく逃げてきた。

女の人を見ると、相手が例え子どもであろうが大人であろうが関係なく必ず褒めるというイタリア人気質。ジャパニーズ ジローラモです。

正直に生きるタイプなので自分の感情にも素直。

末っ子次男坊特有の無責任な自由人。

楽しいことが大好き。

感情的になりやすく、カッとなりやすい一面がある。

よく車を運転中に対向車と喧嘩をしていた。

 

母の性格。

母も外面はいいが、人付き合いが苦手。

感情的。ヒステリック。

物事を0か100でしか考えられない傾向があり、視野が極端にせまい。

冒険をせずに真面目に生きてきて、父がはじめての恋人で、24歳で結婚したこともあり、世間知らずなところがある。

些細なことにも過敏に反応し、心配し、不安に襲われる。

依存傾向があり、人の意見に頼るところがある。自分で考えて答えを導くことが苦手なため、人に意見を求め、それを正とする。別の人に意見を聞いては、また方針を変えるためコロコロ考え方が変わり、まわりは振り回される。ブレている。

自分の思い通りにならないと気がすまない。価値観を押し付ける。自分の思い通りに人を変えようと支配する。

他人と比べては羨ましがり文句を言う。過去に囚われやすいため、過去の悲しいできごとを思い出しては、かわいそうな私と感傷に浸り、愚痴や暗い話題になりがち。話が重いので、まわりに友達がいない。

 

感情的になる部分は共通しているので、

感情と感情がぶつかりあうと凄まじい喧嘩がはじまる。激しさは増すばかり。

 

私が保育園児の時に、父の転勤で地方に住むことになった。

父は気が若く、実際学生結婚をしたので23歳という若さで結婚していた。

見た目やファッションに気をつかうので、所帯を持っている雰囲気はなく父親というよりお兄さんに見えることから父兄参加日でも目立つ存在であった。

「お前の父ちゃんかっこいいなぁ」とクラスの友達に褒められて

うれしかったことを覚えている。

クラスメイトのお父さんよりとびぬけて若くみえる。

反対にクラスメイトの父親は落ち着いた雰囲気があり、どこからみても所帯持ちの雰囲気があり、子煩悩なお父さんだった。

 

ある日、子供会のイベントがあり、ゆでたまごで絵を描くイベントに参加した。

母親は家で弟たちと留守番。小学生のわたしだけが参加した。

殻に食紅でペイントするのだけど、おそらくイベントの内容から考えてイースターエッグだったのだろうか?覚えていない。

カラフルなゆでたまごを見たことなく、かわいく仕上がったことにテンションがあがり、当時あまりおもちゃを持っていなかった私には、宝物が増えた気持ちになり、割れないように大事に持っていた。

 

エッグペイントのイベントが終わり、子どもや保護者(お母さん)はどんどん帰っていく。主催者も後片付けをしてどんどん帰っていく。

集会所の奥で大人たちが宴会をしていて、その中に父もいた。

父と一緒に帰ろうと思い、ひとりでたまごを握りしめながら待っていた。

 

続く