ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

「自分の頭で考え抜く」が発動した日

理不尽なことが多すぎて、生きててもくだらない

全て失って生きている意味がわからないところまで行って気づいた。

堕ちるところまで落ちた私は

今度は這い上がるしかなかった。

自分のアイデンティティとは何ぞや?

授業中、ふと空想にふけていた。

家に居場所がない

私を必要としている人がこの世の中にいるのだろうか?

私は生きている意味があるのだろうか?

父も私のことなんて忘れてしまって、新しい家族とよろしくやってるんだろうなぁ。

 

でも父が出て行ってもしょうがないよなぁと

父を心の底から恨めなく、許している自分がいた。

日本は子育てを逃げても何の罪にも問われない。

養育費を払わないということは育児放棄と同じ。

育児放棄してでも今までの家族はなかったことにして

人生のリセットスイッチを押して、新しい家族でやり直した父。

この母だから、逃げたくなる気持ちもわからないわけではない。

やっていることは最低なのに、自分勝手で、自己中なのに

父を責めることができなかった。

苦労しているのは間違いなく母だし、本来感謝されるべき存在なのに

母の存在がただ重く、私を傷つける存在でしかなかった。

 

父のところに行こうかな。と思ったこともあったが

後妻の立場なら、なんの思い入れもない、

前妻との間の子どもが突然来たら邪魔でしかないだろうから

即刻施設に連れてかれるだろう。

 

ならば、今のこの生活がいいのか? …いいわけない。でも母がいる限り変えることは無理

 

この生活がずっと続いていい? …いやだ。未来がない。絶望的。でも…母といる限りは抜け出せない

 

でも」は一旦横に置いとこう。

でも、だって、どうせ」抜きで、考えてみよ?じゃないと前に進めないよ?

 

輪郭がはっきりしない何かを

もやもやとした何かを掴みかけた。

その形にならないもやもやを必死に掴んで手元からこぼれ落ちないように

必死に自分への問いかけに集中した。

 

いつから絶望的? …ずっと。ずっと幸せじゃなかったけど

特に母がJWを始めてから、自分が幸せと思ったことが一度もない。

どんな風に絶望的に感じる? …肯定感ゼロ、幸福感ゼロ、

母親の言動でとことん傷つけられた。自分はいらない存在なんだって。

自分の人生を自分で決めれないつらさ。言論の自由がないこと。

自分のしたいことができない(許されない)

嫌なことを強制されている(思想の弾圧)

自分の人生なのに自分の人生を歩んでいない感じがする

 

あと何年この生活続けられる? …続けられない。すでに限界

限界に感じた理由は? …求められる以上に最大限に努力して、母に気に入れられようと努めたけど、一度も認めてもらったことがないし、褒めてもらったことがない、もっともっとと要求される。欲求は底なし沼。

限界までいい子でいたし、どうやったら喜んでくれるかを追求したけど、母には満足してもらったことがない。むしろ喜ばせることなんて、私にはもう無理だ。

反対に認められていれば、この生活に疑問を感じていなかったかもしれない

 

無理してる時点で自分じゃないね? …いい子を演じてる。それも自分の一部のような気もするけど、最大限努力してもダメ出しがある。優等生を出し切ったけどダメだった。

ありのままならもっと無理。ありのままでは許されない。

 

どういうお母さんが欲しかった? …いつも朗らかでにこやかで、広い心で受け止めてくれて、心の内をなんでも話せる。自分のことを信じて、応援してくれる。自分のやりたいことに横から口出しせず、信じて自由にさせてくれる。どんな時でも味方でいてくれる。ありのままの自分を受け入れてくれる。

 

この中で強いて言うと一番は? …ありのままの自分を受け入れてくれる。

 

お母さんのどういうところがイヤ? …価値観を押し付けるところ。

子どもは自分とは別人格だという認識がないところ、境界線がないところ

子どもは物、自分の所有物と思ってるところ

年の近い子や兄弟と比べては批判・卑下・罵倒するところ

自分の敷いたレールを歩ませようとするところ

プライバシー侵害をするところ

(机の引き出し、カバンの中を勝手に見て、電話を盗み聞きをし、親として当然の権利だと思っていること)

人をありのまま受け入れられないところ

自分が変わろうとせず、人を変えようとするところ。

教義を自分ではなく他人(子ども)に押し付け、自分は改善しようとしないところ

 

理不尽だと、嫌だと思ってることは? …ムチ、伝道活動、週3回の集会、兄弟間の不公平さ、クラブ活動に入れない、友達を作れない、遊べない、マンガ、テレビが見れない、音楽禁止、国旗、国家の拒否、国歌校歌斉唱禁止で大勢の前で着席して拒否姿勢を示すこと(自分ではそれを悪いと思ってないのに強要されること)

 

どうしたら自分が求めるお母さんになる? …母は変わらない。

変わらないのであれば? …出ていくしかない。母から離れるしかない

 

いつできる? …義務教育期間中は無理。お小遣いないし、自由になれる資金がない。

あと2年は我慢しないといけない。お金を稼いだらすぐにでも出ていきたい

 

どうやってお金を稼ぐ?

 

どうすればそこから抜け出せるか

この生活から抜け出すことを考えなきゃいけないね。

 

今まで考えたことなかった疑問がぐるぐると頭の中をかけめぐり、

自問自答を繰り返し

ノートいっぱいに書きなぐった。

一筋の光をみつけた。

考えることを制限された世界にわずかな一縷の光が見えた。

わずかに見える光を見失わないように

考えを止めてはいけないと直感的に思った。

深く考えぬくことの大切さをこの時に知った。

 

 

あとがき

JWで禁止されてることは? 

禁止だらけです。

できることを探した方が早いくらい、可能なことが圧倒的に少ないです

 

≪禁止事項≫

1.輸血を拒否
2.公職選挙の投票をしない
3.労働組合・政党に入らない
4.葬儀・法事での焼香、参列

5.冠婚葬祭の出席
6.国旗・国家 
7.国歌、校歌斉唱(起立も禁止)
8.武道(柔道や剣道など)格闘技(授業拒否)
9.生徒会の投票(棄権)
10.ゲーム、漫画や音楽

11.クリスマスをはじめ、祝祭日行事への参加
12.友達(世の人)と親しくなること

恐らく思い出せないだけで、書ききれなかった禁止事項があるでしょう。

 

剣道、柔道が争いだとこじつける

スポーツは争いごと、競争をしてはいけないゆえ、運動部の入部禁止。

かなり狭い視野ですし、

物事を拡大解釈しすぎです。

運動会で騎馬戦が含まれていれば、戦いという文字だけに過剰反応し、不参加という…ありえません。

教義では終わりの日が近いので、伝道活動優先しなければならないためクラブ活動入部禁止の威圧感がありました(当時は暗黙の了解)

 

国歌・校歌を歌うことを禁じられ、皆が起立してる中、

着席して反対意思を表明しなければならない。

神を信じるコミュニティの間でその信心深さを子ども間で競争させることにより

そのコミュニティ内で高いステータスを得るような雰囲気で

想像したらこの光景は異様です。

当の親は外のコニュニティから外れ、確固たる信念により

抗った教義を遵守させることへの異常さに疑問を持ちません。

男女交際はNGです。

規範意識に敏感で

異性と2人きりになってはいけない

デートはしてはいけない

婚前交渉をしはいけない

性に対するタブー視は強烈です。

そのため、元JW2世、現役含め、

未婚、子なしが多いのです。

 

言いつけを守らない場合は親からムチで打たれるため

その恐怖心から言いなりになっている子どもの方が圧倒的に多かったのでは?と

私個人の意見ですが思っています。

 

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