ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

バプテスマ…都市伝説

私が小5の時だったと記憶している。

母がバプテスマを受けることになった。

バプテスマといって、信者になるという決意を公の場で示す儀式。

信仰を持って私はこれからエホバの証人になりますという宣言をする。

宣言の証として、真礼の儀式が「大会」と呼ばれるイベント内で行われる。

人生をエホバに捧げ、組織に奉仕し、積極的なエホバの証人になるという

宣言の場でもあり、

ハルマゲドンで世の差し迫った破壊から逃れる唯一の方法で、

永遠の命を目指してバプテスマを受けるのがこの組織の流れ。

 

水着になって、プールに入って鼻をつまんで、プールに浸され

沈んだところで、兄弟に体を起こしてもらい、上がってきた瞬間に

正式に信者「兄弟」「姉妹」と呼ばれるようになるという、儀式。

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面白いのだが、よっぽど太りすぎでない限り、沈むのが普通。

だけどまことしやかにささやかれる、エホバの証人内の都市伝説として

「霊的でない人」「サタンに支配されている人」「背教者」は棒で押さえつけても、大人が2,3人がかりでどうにか沈めようとしても「浮く」らしい。

死海の海水でない限りは、そんなことにはならない。

つまりバプテスマを受けた全員がその日から「兄弟」「姉妹」と呼ばれるようになる。

 

私はエホバの存在を信じていなかったが、

私がそう思ってしまうのはサタンの仕業なのかな?と真剣に悩んだ時期があった。

仮に、エホバが実際に存在されるならば―。

母が感情任せに、理不尽にムチで叩くことも、

感情の赴くまま子どもを罵ったり、

罵声を浴びることは例え親としても許されることではない。人として逸脱している。未熟すぎる。

この程度で永遠の命が得られるわけがない。

もしエホバがいるのなら母は沈まないはず。

母がバプテスマの洗礼を受ける日、その様子を固唾をのんで見守っていたが

儀式の後、

「はい。今日から仲間入りですよ、姉妹。おめでとうございます」

とあっさりと言われているのを見て、癇癪持ちの母でもなれてしまうんだ。

あぁ。やっぱりインチキ宗教だなと確信したことを覚えている。

 

私は信じたフリは出来ても心の奥から信じていると言う感覚になれなかった。

この教義を本気で信じてる母が不思議だった。

集会へ行くのが嫌だったし信じてなかったけど母の機嫌をとる為だけに、食べていくためだけに、生きていくためだけに通っていた。

 

さらにこの宗教の問題なところは「バプテスマを受ける前」に「忌避」について事前説明がないこと。

バプテスマはある意味、神との契約

「人生をエホバに捧げ、組織に奉仕し、積極的なエホバの証人」になる儀式ならば

事前にこういう事例があれば「排斥」「断絶」「除名」になる

という注意喚起がないことは大問題であり、家庭崩壊させた問題点はここだと思う。

いきなり除名するのではなく、「戒告」「陪餐停止」「除名」という段階があり、

「除名」にまで至るケースは非常に稀らしいが、それでも

『排斥されれば家族や会衆の仲間とも一切関われなくなる。

例え家族であろうと縁を切らなくてはならないが、それでもあなたはバプテスマを受けますか?

それくらいの最終通告、説明責任があってもいいと思うけど、怠っているのが現状。

新規の洗礼者数を本部に報告したいために、闇の部分を隠すやり方が

この宗教の問題点であり、家族と引き裂かれ、多くの不幸者を排出し、家族断裂を生んでいる。

 

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