ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

友達もびっくり。。。奇妙な家

中学時代は友達との付き合いが楽しくなるはずの年頃で小学生と違ってお金のかかる年頃。

遊園地、映画館、ボーリング、ショッピング

どれも楽しそうだし行きたいけどお金がない。

親に許しをもらいお小遣いをもらわなければ、

行けない。

この壁がとにかく高い。

日曜日は衆会に行くことが必須。

日曜日に行きたいとでも言えば

ムチが待ち受けているから言えない。

学校の友達と遊ぶことも制約された子ども時代。

世の人と遊ぶといい影響はない。

世の人とは遊ぶ必要はない。

そういう考えの人だったから当然その夢は叶わなかった。

 

当時はまだ学校が週休2日制ではなく

土曜日も半日授業があったので

日曜日に誘われることが多く

色々理由を考えて断るけど

それが続くと向こうも

なんで??となる。

親に祝日に打診してみるも

答えは世の人と遊ぶのは禁止の一点張り。

娯楽施設はサタンの喜ぶ場所だと

親の怒りを助長させてしまうばかり。

さすがに友達には

"あなたは世の人だから遊べない"とは言えない。

 

 その場しのぎのウソをついて断るも 運悪く

伝道活動で親に連れられて行った出先でばったり会ってしまい 気まずい思いをしたこともあった。

 

友達を家に連れて来ることを嫌がったので、連れてきたいとはなかなか言えなかった。

友達が来たいと言っても、母の顔を思い浮かべると

連れてくることは不可能だと思った。

言い訳を考えて、断るのだけど、子どもというのは、断れば断るほど

隠せば隠すほど、興味を持つ。

ひとりだと言ってこないけど、ふたり、三人と束になると強力になり、我を通そうとする。

私が首を縦にふるまで、毎日のように行きたいと言われていた。

押しに負けてしまい、母親が機嫌の良さそうなタイミングを見計らい、

集会のある日を避けた土曜日ならOKが出るかな?と思い、

「土曜日友達が来たいと言ってるんだけどいいかな?」

何度かダメだと言われ、何回目かのお願いした時にやっとOKが出た。

あまり深く考えずに、友達を招待した。

 

まず友達は家の中にテレビがないことを指摘した。

顔から火が出そうになるくらい恥ずかしかった。

テレビのことを誤魔化そうと、話をそらして違う話題を必死で話していた。

 

しまった!うちにテレビないことをそれを隠すことを忘れていた。

学校ではテレビがあるように振る舞い、適当に話を合わせていたのにその努力が水の泡に。

私自身、テレビがない景色が当たり前になりすぎていたのだ。

必死にひた隠してきたものが崩れ落ちた瞬間だった。

バブル期にテレビのない家なんて聞いたことないだろう。

 

友達の家に行くと、美味しいお菓子を出してくれるけど、うちの母は一向におやつを出そうとしない。

おやつを出したいとお願いしたら

「おやつの前に、聖書の勉強をしてから…」と言って、友達に小難しい小冊子を広げ

友達に伝道活動する母…。

あきらかに友達はドン引き。

そりゃそうだ。あの挿絵の描写は独特で子どもからするとただ不気味なだけ。

(大人でも十分不気味)

30分ほど母の独演会が終わってからようやくお菓子を出してくれたけど

おやつの前に、神に感謝の祈りを捧げてからと言い出し、

私の友達にも祈りに参加することを促す。

手を合わせ、目を閉じ、祈りの言葉を述べ出した。

これには私も想定外で、ものすごく恥ずかしかった。

もったいつけるほどのお菓子でもない。

どちらかというとセンスがない。戦後のもののない時代のような…

お菓子だけでも陰口を叩かれそうだ。

過去を戻せるなら家に呼ぶ前に戻りたい。そして必死に断るところまで戻りたい。

やっぱり家に連れてくるのは失敗だったと後悔するも、時すでに遅し。

一緒に祈らなければ、後から鞭が待っている。

母の支配下にいる限りは従わざるしかない。

友達の視線を気にしつつも

友達 < 母(=鞭)

 

目を閉じ、母の祈りに参加するという事態になった。

目を閉じ下を向きながらも、途中で友達が気になり

薄目で友達の方を見上げると奇妙なものを見る眼差しがあった。

 

母の行動はいつも想定外。

予想を超えて、はるか上の行動に出る。

この件を境に以前より強く

友達に母を合わせること、

スーパーやショッピングセンターで母と一緒にいるところを見られること、

伝道活動で一緒にいるところを見られること、

集会に行くのに一緒にいるところを見られることへの恥じらいが強くなり

母の存在を隠したいと感じるようになった。

 

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