ある家族のノンフィクション手記

親兄弟は選べない。家族という病

親戚中が信者というレアケース

佐久間姉妹が育てあげた母も姉妹になり、

たけみちゃん(たけみちゃんも姉妹)が中学卒業のタイミングで

たけみちゃん家族は正規開拓者として、隣県の田舎に引っ越していった。

通信制の学校に進学し、より多くの時間を伝道活動に打ちこむためと言っていた。

当時の多くのエホバの証人の子どもが選んだ進路のとおり、

例にもれずたけみちゃんもその道を選んだ。

 

しばらくして、たけみちゃんのことを忘れかけていた頃、

たけみちゃんが18歳くらいの時、その地区の兄弟と結婚したとドレス姿の写真

と共に便りが届いた。

もしたけみちゃんが今も信者で、子どもが生まれていたら

3世代、さらに孫ができていたら4世代の可能性もある。

たけみちゃんに夏野ななさん(仮名)くらいの子どもがいてもおかしくない。

夏野ななさんのニュースを見ると、たけみちゃんのことを思い出す。

 

たけみちゃんの代わりが

30代の独身姉妹(仮名;清良姉妹)との研究がはじまった。

清良姉妹も正規開拓として隣県の集会から単身で移って来た人だった。

落ち着いていて、穏やかで、本当にいい人だった。

たけみちゃんは姉妹とはいえ、中学生というまだ未熟な子ども。

学校でのイライラや親の厳しい教育のイライラの矛先が私に向けられることが度々あった。

全く融通の効かない、視野が狭いところがあり

聖書研究の中で腑に落ちない点があっても、

「カラスは白いと思うけど」と睨みつけられると

「はい、私も白いと思います」と言わなければならない雰囲気が嫌だった。

 

たけみちゃんが親に従順な姿そのものを

同じことを(たけみちゃんに従順であることを)

求めてくるところ、支配的なところが幼いながら嫌だった。

 

それに対して、清良姉妹は優しく、穏やかな性格だった。

中学に入ると、学校の勉強も大変だろうからと言って、

聖書研究の時間を減らしてくれたり、こちらへの配慮もあったし

人柄がよかったこともあり、清良姉妹との勉強は苦でなかった。

 

清良姉妹は高校生の時に聖書の勉強をはじめたらしく

そのきっかけは、まず叔母が聖書研究をはじめ、

叔母が兄弟にも勧めたことがきっかけで

清良姉妹のお母さんも勉強をはじめ、

子どもである清良姉妹、清良姉妹のの姉、弟も勉強するようになり、

親せき中がエホバの証人だという稀な例だった。

清良姉妹の姉、弟はエホバの証人同士の結婚で

子どもは生まれた時から3世という運命。。。

衝撃だった。

清良姉妹の親せきは幼い頃からずっと仲がよかったらしく、

親せき付き合いが当たり前の生活だったそうで

叔母さんが一人入信したことがきっかけで

叔母さんの兄弟姉妹も勉強をはじめるほど仲がいい結束力。

 

うちの場合、母方の親せきがバラバラ。

祖母が子育てが苦手で、家庭に向いていなかったこともあり

子どもを面倒だと感じながら育てた分、

子どもが巣立った後は、

祖母のところから離れてしまい、盆、正月だからといって帰省したり

集まるような家ではなかった。

物心がついた時から、母方の兄弟とは親せき付き合いがなかった。

祖父の通夜・葬儀の一件から、

祖母も母も、墓参り、法要は「先祖崇拝に値するから辞退する」と言い出し、

揉め、親せきとも距離を置くようになった我が家とは真逆で衝撃だった。

 

※ 登場人物の名前は全て仮名です。

 

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